図①のような2つの平行金属板(電極)間の静電容量は、
S
C=ɛo ɛr ─で表わされます。
d
ɛo:真空(=空気)の誘電率
ɛr:絶縁体と真空の誘電率の比
絶縁体の誘電率=ɛo ɛr となります。
図②のように電極間に比誘電率 ɛr の絶縁体を入れると
静電容量は初めの ɛr 倍になります。
図③のように平行金属板の間隔dを一定にして
厚さtの測定物を電極間に入れると
厚さtに応じて静電容量が変化します。
そのほかにもサブミクロンオーダーの微少変位、微粉濃度、流量測定にもご利用いただけます
実例として標準電極(検出面積φ20)間隔d=11mmに
1~10mmのアクリル板を挿入し、測定した結果を下表
に示します。
電極間隔d=1mmでは、弊社の最高検出感度10-3pF/の
静電容量変換器を用いれば0.05μmの分解能も可能です。
尚、測定物厚みの非直線性は補正を行うことにより直線
性が可能です。
使用した機器 静電容量計HC-102型