粉体・粒体の輸送供給途中において、その流量を計測する事が多方面から熱望されている今日ですが粉体・粒体の計測は物性そのものに起因する多くの困難な問題を含み、液体の流量計などに比べると極めて難しい作業となります。
現在においてもさまざまな方式の粉体・粒体流量計が発表されておりますが、それぞれに長所・短所を持ち未だ決定版たるものが、存在しておりません。
弊社においては、システムの取り扱いを容易にすること、精度および信頼性を向上させること、かつ低価格に抑えることなどを目標とし、静電容量方式を採用した「粉体・粒体用流量計 FM-701型」を用意しています。
●長寿命
対向する2枚の金属板の間に粉・粒体を通過させるだけのシンプルな構造であり、機械的可動部が全くないため、長期間にわたり安定している。
●画期的チョッパー方式採用
静電容量測定回路には、ブリッジ入力前段階で容量をスイッチングする画期的なチョッパー方式を採用し、温度誤差を極めて小さくしている。
●低コスト
施工が容易であることも含めて、他方式のものと較べ低価格である。
※測定物や条件によって変換器の機種が変わります。
電源入力 | AC100/200V±10% 50/60Hz |
出力信号 | DC4~20mA 負荷抵抗450Ω以下 DC0~10V 負荷抵抗5KΩ以上 (オプション用) |
測定範囲 | フルスケール 0.1pF~10pF(最高感度10V/0.1pF) |
精度 | ±0.1%以下 |
直線性誤差 | |
温度特性 | 零点誤差 ±0.005pF/10℃以下感度誤差 ±0.5%×指示値/10℃以下 |
チョッパー周期 | 33.3mS(60Hz)・40mS(50Hz) |
電極印加交流電圧 | 72kHz±5% 5V(p-p)以下 |
使用温度範囲 | -5℃~+70℃ |
対向した2枚の金属板は、電気エネルギーを蓄積する性質を持ち、これを静電容量といいます。
更に紛体などのあらゆる絶縁物、半導体は金属板の間に入ると、この静電容量を増加させる能力を持ち、これを誘電率と言いますが、これは粉体・粒体の種類に応じて、それぞれ安定した値を持っています。
従って2枚の金属板からなる電極の間に、粉体・粒体を自然落下させ、この電極の静電容量を常時測定すると、刻々と変化する流量に正比例する出力が得られることになります。
「粉体・粒体 流量計 FM-701型」は弊社の高感度・高精度の静電容量測定器を変換器として採用し、機械的可動部のない流量測定システムとしたものです。