皆様は静電容量と聞いて何を想像されますか?
静電容量=静電気? コンデンサ? 私も考えてもそんな答えしか出てきません…
あっ。ご挨拶が遅れました。
今年最後の「Y.E.I.の芽」を担当いたします。豊中工場 中川です。
以前にも似たような内容をご紹介したかもしれませんが、
皆様の身近にある静電容量を利用した機器をご紹介しようと思います。
「身近にある?やっぱり静電気の事なんじゃないの?」
と思わないでくださいね。
今回はスマートフォンや車にまつわる話です。
先ずは液晶画面!
ほとんどの皆さんはスマートフォンに一度は触れられたことがあると思います。
指で直観的に操作が出来て非常に便利ですよね?
この指を検出するのは何と静電容量なんです!
ほかにも検出する方式があり、すべての機器が静電容量式とは断言できませんが、
気になられた方は一度、自分の液晶が何式なのか調べてみてはいかがでしょうか?
次に加速度センサー&ジャイロセンサー!急に身近な名前じゃなくなってすみません。
けどこちらも皆様の近くに必ずいます!実はこれらもスマートフォンに使われています。
スマートフォンで画像や動画を見る時に画面を90°回転させてみたことはありませんか?
その時に自動で画面も追従して90°回転したご経験はありませんか?
これはスマートフォンの中に加速度センサーとジャイロセンサーが組み込まれており、
そのセンサーがスマートフォンの動きを検知して画面を回転させていたのです!
お持ちの機器によっては、机に置いてあるスマートフォンを持ち上げて
耳に当てるだけで受話が出来たりしますよね?
この持ち上げる動作を検知するのにも使われています。
この加速度センサー&ジャイロセンサーもすべてではないですが、静電容量式なんです。
これらのセンサーはほかにも車のカーナビにも使われています。
カーナビは普段GPSという衛星を使った位置情報捕捉システムを利用しています。
しかし同じ場所であっても高さが異なる事は判別できません。そこで加速度センサーの登場です。
同じ場所であってもそこに辿り着くまでに坂道を上ったのか? 下ったのか?
それらを検出し自車位置の精度を高めています。
まだまだ沢山ありますが、今回のご紹介はこのくらいにしておきます。
このように先端製品にもまだまだ静電容量の技術が使われています。
弊社では上記センサーのような超小型部品の作成は難しいですが、同じ原理のセンサーを作成する事は可能です。
今無理だと諦められているその測定、工夫すれば可能です!
今月11日より東京ビッグサイトにて
「中小企業 新ものづくり・新サービス展」に
出展 致します。
是非お越しになり弊社測定技術を身近で体験してください!
日々の業務の中で、ご購入いただいた機器に対しての校正や修理といった作業を行っております。
基準に則って製作されている弊社機器は、過酷な環境であっても長年にわたってご使用いただいております。
校正作業において驚くことが多くあります。
ズバリ、弊社機器の寿命の長さです。
今月の記事担当は平成生まれなのですが、
校正や修理で帰ってくる機器たちの中に、
昭和の時代に出荷を行っている機器があり、
帰ってきた先輩(機器)との出会いに驚くばかりです。
帰ってきた先輩(機器)に対して校正作業を行うのですが、なんの問題も無く動作していることもあり、
対面に驚き、機器寿命の長さに驚き…、校正・修理は驚かされることの多い業務です。
先日、帰ってきた先輩(機器)は、
出荷日より起算すると30年を超える大ベテラン!
ご使用いただいている環境が苛酷な現場でしたので、
機器のダメージが心配だったのですが、
蓋を開けてみると、機器動作に全く問題はありませんでした。
なんてタフな先輩なんだ! と驚くばかりです。
弊社の行く末にY.E.I.博物館の建設があれば、
館内には御歳50歳を超える機器たちがバリバリと動作しているかもしれませんね。
今回は機器調整についてお話いたします。
私は豊中工場で、主にレベル計の出荷検査をしております。
出荷検査には様々な項目があり、
その中で「電極の静電容量を測定する」という項目があります。
お客様によって、ご使用状況・環境が異なるため、
電極の長さ、太さなど形状は様々です。
電極の形状が異なるということは静電容量もそれぞれ異なってきます。
その電極の静電容量に合わせて、アンプ・変換器等を調整しますので、
電極の静電容量を測定することは非常に重要です。
静電容量はどうやって測定しているの? と思いますよね。
豊中工場では電極の静電容量測定機器として、
自社で開発したCM-113N型を使用しております。
★CM-113N型とは★
従来の静電容量計は、
コンデンサ部品などの測定を目的にして設計されているため、
工場内、品質管理などの用途には向いていませんでした。
CM-113N型は、検出電極を一端接地としながら、
分布容量の影響を排除するなど、
工業用測定器としての使いやすさを重視しました。
CM-113N型で電極の静電容量を正確に測定することにより、
アンプ・変換器の調整も精密に行うことができ、お客様に安心してご使用いただける製品となっております。
また、上記のように弊社機器は静電容量を数値化でき、それは電極だけではなく、液体・粉体など測定対象物を選びません。
静電容量は温度や密度、他の物質との混合等様々な要因で必ず変化します。
弊社機器はその変化を捉えることができます。
今まで測れなくて困っていることはありませんか? 是非、一度
ご連絡ください。
社員一丸となってお手伝いさせていただきます。
2018年8月1日より弊社は株式会社 Y.E.I.に社名変更いたしました。
社名変更に伴い今までの製品はどうなるの? サポートは?
かけ間違えた! と思わない様にご注意ください。
上述させて頂いた製品群以外にも弊社には様々な静電容量変換器や、その変換機に見合ったセンサー群が御座います。
弊社が45年以上培ってきた技術力や知識、そして、これからも身につけてまいります新たな技術力や知識を組み合わせ、
きっとご満足いただける製品をご提供させていただける事と思います。
Y.E.I.をこれからもよろしくお願いいたします。
6月、梅雨本番。毎日鬱陶しい日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
弊社は、静電容量を利用したセンサの専門メーカーとして
45年、日々努力を重ね現在に至っております。
その間、いろいろな測定器を製品化し、
お客様のお役に立つことが出来ましたことを誇りに思っております。
お客様からのご要望も近年、特に厳しくなってまいりました。
我々メーカーとしては、
それらの厳しいご要望をクリア出来なければ存在意義がないという意識を持ち、
製品開発に邁進いたしております。
お客様からのご要望と我々メーカーの性能追求がうまくかみ合って相乗効果となり、
よりよい製品の誕生につながっていくことを切に願っております。
弊社の製品をご愛用頂いているお客様に対し、常に感謝の気持ちを忘れることなく、
未来を見つめ進んでまいりたいと思っております。
今後とも末永く、弊社ならびに弊社製品をご愛顧いただきますよう、
宜しくお願い申し上げます。
「トランジスタ技術」という月刊誌をご存知ですか?
ウィキペディアの情報では、1964年10月に創刊されたそうです。
私の生まれる前(真空管の時代)から発行されていたとは…驚きです。
入社当時、先輩から、
「アナログ技術を勉強するなら、『トラ技』は愛読した方がいいよ」と教えられ、
気になる記事が載っている号だけ購入し、私の教材として利用させていただきました。
最初は、何もわからないまま『トラ技』の記事に沿って電子工作をし、
思った通りの動作をした時、何とも言えない嬉しさがありました。
何度トライしてもうまく動作しないで、心が折れそうになる時もありますが、
その後うまく動作すれば、嬉しさ倍増です!(笑)
参考書を読むだけの学習では、この体験はできません。
『トラ技』の特集記事の傾向は、近年、
アナログ技術とは異なるマイコンやシミュレーターなどの記事が多く、
購入回数が減っていたのは事実です。
そんな中、昨年、久しぶりに面白い特集記事に出合いました。
IoT関連の記事です。
Internet of Things(モノのインターネット)を略して
「IoT(アイ・オー・ティー)」と呼ばれています。
現在、あらゆる電化製品がIoT化され、インターネットに接続されています。
弊社のセンサーもIoT化することにより、
今まで以上に便利な機器になるのは間違いありません。
避けては通れない技術です。
現在、トラ技の記事を参考に電子工作をしながら、IoTを学んでいます。
まだ、製品に活用するまでには至っていませんが、新しい技術を習得し、
より良いセンサー開発に生かせればと考えています。
おもちゃ程度の試作機になるとは思いますが、
1日も早く完成させ、社内発表し、いろいろな意見を組み入れ、製品化まで進めることができればと考えています。
若葉の緑がすがすがしく感じられる日々を迎えました。
さて、今月の「Y.E.I.の芽」ですが、弊社の品質マネジメントシステム(ISO9001:QMS)についてお話しします。
弊社のISO9001は、現在2008年度版で運用していますが、2015年度版へ完全移行するため、
4月末に審査を終えました。
特に大きな問題はなかったため、無事に2015年度版へ完全移行し、
近日中に皆さまへホームページでお知らせできると思います。
弊社の品質方針は、以下の通りです。
当社の顧客は、当社の製品を購入していただく顧客と、
その顧客が提供する製品を購入していただいた顧客も、やはり当社の顧客である。
それらの顧客に満足いただける品質の高い製品を提供するために、
品質マネジメントシステムを確立し、次に掲げる活動を実践する。
総務では、営業や技術がお客様と打ち合わせした内容を仕様書などに整理する、
また、過去に納品した製品の改造や修理の履歴を手配書に反映するなど、
主に書類管理に力を入れて取り組んでいます。
ISOに基づき、さまざまな書類を管理することで、
製品納品後のアフターサービスに役立てています。
また、製品納品後にお客様より
「当時購入した製品と同仕様品を納品してほしい」とのご要望にも、
即座にお応えできるよう努めています。
今後も、最新の品質マネジメントシステムにより、顧客満足や品質の向上に、社員一同努めてまいります。
さて前回(2017年8月)はボイド率に関して紹介させていただきましたが、
今回のテーマは…
【粉体の監視と管理】
これをテーマにお伝えできればと思います。
あらゆる分野で品質保証や品質維持を叫ばれる昨今、
センシング機器も、多様な方式でそれらに対応しようと各メーカー切磋琢磨しています。
その中で弊社は、静電容量方式を活用した機器を生み出し、お客様に新しい価値と提案をお伝えしてまいりました。
世の中のあらゆるセンシング製品は、それぞれ採用している方式により得手・不得手を抱えています。
弊社の静電容量方式も決して万能ではなく、
お客様のご協力を賜ることができてこそ、最適で最良の測定機器の提供が可能となっております。
さて今回のテーマ【粉体の監視と管理】もまさにそんなお話です。
上記の通り、あらゆる方式には得手・不得手が存在し、
そんな中でも本テーマである粉体は、測定条件が測定結果に大きく影響する為、
的確な監視と管理を行う為には、弊社提供の機器の設置だけでは不十分で、
お客様のご協力による測定環境の調整が大きなポイントとなってまいります。
静電容量方式センシング機器の強みは、
端的に言えば、あらゆる変化を捉える事が出来るという事だと思います。
粉体であれば密度の変化、測定物温度の変化、水分値の変化など、
細かな変化も、静電容量値の変化として捉えることが可能です。
逆に不得手となると、変化を捉え過ぎてしまうという点です。
つまり「密度変化を管理したいのに、測定の度に温度が大きく変動してしまう為、
どちらの変化値を見ているのか分からなくなってしまった」や、
「水分管理を行いたいのに、測定箇所の関係で密度が一定ではなく、
どちらの変化をとらえているのか分からない」などが起こってしまうという事です。
弊社としましては、これまでの45年以上の長い時間の中で培った静電容量に関する知識で、
しっかりお客様をサポートさせていただきますが、
密度変化に対してや、測定物の温度変化に対してなど、
どうしてもお客様に測定環境を整えていただかなければならない部分があるのも確かな事です。
また、正直に申し上げまして、弊社はセンシング機器メーカーの為、
化学物質・砂・食品などの粉体に対するノウハウが不足している場合がございます。
これらの事から、最初にもお伝えしました通り、本内容となる【粉体の監視と管理】は、
お客様のご協力がなければ成立し得ないものとも言えます。
ですが、そうであるからこそ、既成のセンシング機器を取り付けるだけでは管理・監視できない物でも、
正確に、そして最適に測定することが可能となるのです。
これまでは、タンク内などの粉面・液面監視のための静電容量方式レベルスイッチというイメージが強かったようですが、
最近は静電容量方式の幅広い活用性が見直されてきており、
弊社にも液体だけではなく、粉体に対しての様々な条件においてのご依頼をいただくようになりました。
今現在、お客様先にて「様々な方式のセンシング機器もとりあえず取り付けてはみたが、測定出来なかったから…」と
諦めている箇所はございませんでしょうか。
ぜひ弊社に 一報いただければ 幸いです。
測定に最適な環境のご相談から、最適な機器のご提案までしっかりとサポートさせいただきますので、
満足のいく品質管理の実現をご一緒にさせていただけますと幸いです。
春一番が吹き荒れた3月です。
肌を射す陽に春の到来を感じますね!
早速ではありますが、
前回更新した動画の説明をさせていただきます。
何故、容器に液体が保持されるのか?
タネも仕掛けもない容器をビーカーの液体に押し入れると
液体は容器に入らずに液面が上昇してビーカーから溢れます。
ちょっとした事故です(笑)。
動画の容器にはある仕掛けがあります。
その仕掛けは写真にある通りです。
容器の底面に穴が空いています。
容器の底面の内側にシートがついています。
容器をビーカーに入れると液体が底面に触れます。
するとシートが液体に押されて上がり液体が容器内部に侵入します。
容器をビーカーから抜くと液体の重みがシートを押さえます。
シートが押さえられることにより液体は行き場を失い、容器内に留まります。
一言で表すと液体の重さを利用した逆止弁です。
いかがでしたか?
仕掛けが分かるとなるほど! と思いますが、なかなか思いつきませんね~(自画自賛)。
この技術は前回でも触れたように共同開発中に副産物として生まれました。
弊社では長い社歴の中で名立たる企業様、大学様と共同開発を進めてきました。
そのことはメーカーとしての誇りであるとともにメーカーとして世の中の為になれていることを幸せに感じます。
お困りごと、新たなチャレンジ、他社様が断った仕事など
是非ともY.E.I.に ご相談 を!
寒さが厳しい2月ですが、日が長くなりつつあることに冬の終わりが見えてきたかな…と思う今日この頃です。
今回の「世の中に無いものを創造する」ですが、弊社の掲げる第一の目標と言っても過言ではないと思います。
いかなる分野の、いかなる企業においても、
既存の物と一線を画す≪新しい物≫を探し求めて生み出すということは大きな命題の一つだと思います。
弊社も例に漏れず、≪新しい物≫を世に送り出すべく、日々、研鑽に励んでおります。
その結果、お客様にご納得いただける自社製品を製造・販売させていただけている次第でございます。
突然ではありますが、動画を撮影しました!
この度、某ユーザーとの共同開発の過程で、目指す本来の機能に加えて、
「あったら良いな」程度の軽い思い付きの追加機能を考える中で、面白いものが出来ました。
Y.E.I.の新技術を皆様に御覧いただけるように動画にしましたので是非とも御覧ください!
御覧いただき、いかがでしたでしょうか?
何故、容器に液体が保持されているのでしょうか?
詳細については次回更新に持ち越します。
答えが知りたいよ~! という方は弊社まで 問い合わせ を!
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
2018年、最初の「Y.E.I.の芽」です。
今回はY.E.I.の強みの一つである『技術力』についてお話いたします。
弊社ではお客様より様々なご依頼をいただいております。
その中で、既存の製品では測定困難な場合もございます。
そういう時は、既存製品の改良や新製品の開発を行って測定可能な状況にいたします。
これまでそのように弊社の『技術力』によって様々な問題を乗り越えてまいりました。
以前の「Y.E.I.の芽」でも紹介しました 水分計GMシリーズ がその一例です。
実際の水分測定では測定物質の静電容量は、測定物の導電性に影響されることがあります。
そこで水分計GMシリーズでは静電容量、導電性を同時に計測し、
最適な導電性補正を行うことで、導電性による水分値誤差を軽減しています。
弊社の耐導電性に優れている水分計であれば、今後世の中にあるすべての測定物を測れる日も遠くないかもしれません。
私は豊中工場に所属しており、主にレベル計の出荷検査やアフターサポートを行っています。
レベル計といえば、どんなものでも簡単に測れるというイメージが強いと思いますが、
実際には全てのものが簡単に測れるわけではありません。
難しい測定物や、設置環境であっても弊社の技術力を駆使し、様々な特殊仕様を施し、測れない物を計測してきました。
例えば、
など、お客様のご使用状況によってご要望は様々ですので、それに見合う特殊仕様を施し製品を納めてきました。
また、弊社は製品を納めて終わりではありません。
製品納入後に使用用途が変更になることや運用してから起こる問題など、納入後もお客様の所にお伺いし、
お客様に満足していただける結果が出るまで何度もレベル計の改良を行ってきました。
弊社の45年の実績はお客様と一緒に築き上げてきたものと思っております。
こんな箇所でも使えるの? こんな測定物でも大丈夫? など悩まれていませんか?
その悩み一度 ご連絡下さい!
無理難題であればあるほど! 数が多ければ多いほど弊社は成長し続けられます!
弊社の『技術力』で一緒に解決して行きましょう。